あやと

テルマ&ルイーズのあやとのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
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なによりリドリー・スコットの手広さに舌を巻く
この人何者だろう、なにを撮っても完成度と画面を飛び出して胸に飛び込んでくるような激情を描ける 全く毛色違いなようで、撮り方は経てしてオーソドックス というより背景の壮大さと人間の対比を愚直にかつ自然に描きつつ、人を撮ることにも自然に描く
なんというかこの自然なカメラワーク、自然そのもののカメラワークで客を没入させる
この作品でもそれは同じく、ロードムービーの如く音楽と共にアップダウン激しい逃避行を、ドラマとのバランスを崩さずにその壮大さと爽快感を引き連れ、テルマの成長を皮切りに加速していく
世界を知りたいな、日本の中でもいくらでも冒険はできる 世界はもっと広い

ラストに行くに連れ2人が違いがわからなくなるくらい1つになっていく様も、型式旧い往年のブルーバードも相まって胸を打つ開放感をもたらしてくれる

音楽はハンス・ジマー、めちゃくちゃ若いブラピ、ハーベイ・カイテルという部分もまた個人的に作品を押し上げ、厚みを持たせているように感じた

なんというか女性版イージー・ライダーとも言えるのかな、だいぶ違うけど
いずれにせよ女性に対する軽視というか、そういう態度はなんかやっぱり嫌い 自分のために生きる
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