angryaoi

シュート・ザ・ムーンのangryaoiのレビュー・感想・評価

シュート・ザ・ムーン(1981年製作の映画)
4.6
アランパーカーの描く子どもたちって、「小さな恋のメロディ」「ダウンタウン物語」然り、彼らだけの世界で完結しているユートピアさを感じる。トイストーリーのおもちゃたちのように。いや、見ているこっちも分からない文法で会話して完結している。
何言ってんのか、何が楽しいのか、よく分かんないけど、楽しそうならそれで良かった!愛おしい!ってなる。動物のドキュメンタリーにも似てる。

でも、トイストーリーで人間を目の前にした時にほとばしる緊張感と同様に、大人たちが登場すると、道化の可愛らしさを演じてみちゃう大人っぽさ。その時点でここに出てくる大人よりも大人。

今回、夫婦の倦怠期が軸に置かれたお話に、いつもの子ども世界が添えられている。でも、しっかり主役は子どもだった。

邦画に出てくる子どもは感動誘発の道具にされちゃっているよ…子どもの視点に入り込んで気負いして泣いちゃうんだよ、こっちは!大人視点ばかりで描くんじゃないよ!!
angryaoi

angryaoi