クストリッツァによるマラドーナのドキュメンタリー。かなり極端な反米思想を持っているのに驚いた。マラドーナの人生観や語りとクストリッツァの過去の映画を比べ、または共演者として対話することで、共通点を見出す作業。映画の主人公としてのマラドーナは、伝説のサッカー選手という枠を完全に超えた英雄だった。マラドーナ教なんてものがあるらしくてちょっと引いたけど、撮影を通してクストリッツァがこうも心酔しているのだから、人を引き付けるパワーを持った人間なんだと思う。突如挟み込まれる、反米思想丸出しのサッカーアニメーションが最高に趣味が悪くて、クストリッツァも人が悪いなぁ。
