Tさんの映画レビュー・感想・評価

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24歳

ホワイトハンター ブラックハート(1990年製作の映画)

2.8

ユダヤ人を差別する女に対する仕打ちへの痛烈な皮肉シーンが良かった。が、次は黒人だ!と続くと一気に安っぽくなってしまう…。画を描き、差別主義者の本性を炙り出して叩きのめす一連の流れ、日本のドラマシリーズ>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.0

リンチの代表作、HDリマスターで再鑑賞。ぐちゃぐちゃ動いているチキンや、どこから来たのか謎のエイリアンのような風貌の胎児(のような何か)。突然呻いたり気が触れたように叫び出す彼女の母も怖すぎる。あの胎>>続きを読む

ライオンズ・ラブ(原題)(1969年製作の映画)

2.0

アニエス・ヴァルダがまだいろいろとおかしかった時の作品。ハリウッドを舞台として男2人女1人の優雅な生活を描いたコメディ。登場人物の会話をバックにやる気なく流れるオープニングロールの無常さだけ良かった。>>続きを読む

ロビンとマリアン(1976年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

君主に逆らい弱きを守ったショーン・コネリーと、故郷のヒロイン、ヘップバーン。ロケーションが壮大で、それだけで解放感に満ちている。お話の盛り上がるポイントが良く分からず、ラストも良く分からず。ラストショ>>続きを読む

野獣暁に死す(1968年製作の映画)

2.4

西部劇でトーンダウンした回想シーンやられると死ぬほど冷めるんよね。仲間を集めて復讐、の流れ。前半が特に面白くない。

シャス・ロワイヤル(2016年製作の映画)

3.4

髪を振り乱し怒り狂いながら教室を飛び出した少女の背中を怒号とともに納めるファーストショット。Sexion d'Assaut の「Paris va bien」、好き。

脚本家(2017年製作の映画)

3.5

横暴な脚本化に精神をズタボロにされながら、自分の世界観を他社へ伝えることを理解しようと励む映画監督。得体の知れない男が家の中に入り込み、妻と親密になるという意味では、スコリモフスキ『ザ・シャウト』を想>>続きを読む

美味しい美女(2017年製作の映画)

3.3

奇妙な色合いで染まる部屋で、人肉を調理し食する美食家と、ベジタリアンの美女。悪趣味なゴア映画だが、フランス映画らしい妙なお洒落さだ。『あらしのよるに』味がある。

グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.5

サフディ兄弟監督作品。NYの底辺でもがく兄弟が強盗を失敗したことで、逃げ回るのが大まかな流れ。後半のメインのロケーションが暗い遊園地のお化け屋敷になるあたり、『ザ・ゲスト』を想起する。主人公はクズだが>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.7

性格バケモンのヘイリー・スタインフェルドが暴れまわるトンデモこじらせ映画。人間関係を築くのが下手過ぎて、敵ばかり作ってしまう。拗らせ方がもはやイカレてるのに顔は可愛いギャップが面白すぎる。そんでもって>>続きを読む

死と父と息子(2017年製作の映画)

2.6

アニメから映画、ドラマ、落語に至るまで色んなところで使い古された死神お仕事モノだが、ラストシーンに妙な違和感が…。「ゾンビ」の誕生への言及は面白かった。

アヴァ(2017年製作の映画)

4.8

失われていく視力と戦う少女。視線・シーンのつ繋ぎ目をかなり意識している。映すものと写されるもの、見るものと見られるものの関係性を明確に描き出す。視力とは別の、「お前は世界の本質を見ているか?」という問>>続きを読む

♯ラッカー50(2016年製作の映画)

2.3

黒人市民運動と、スポーツの意外な関連性。影響力を大きく持っていた活動家は、スポーツマンでもあったのだ。ラッカーパーク50執念の意味を知るドキュメンタリー映画。ハーレムの誇りである、ハルコン・ラッカーと>>続きを読む

自称映画監督(2012年製作の映画)

1.8

自信満々な自称映画監督を小馬鹿にしたコメディ映画。「脚本」という字の綴りを間違えていたり、わざわざ最初に「これは実話である」と出てきたり。全く成功していないのに、自信だけはたっぷりあって、映画論を偉そ>>続きを読む

悦楽の貴婦人(1977年製作の映画)

3.6

夫マストロヤンニとの結婚生活が上手くいかないことから精神的な病にかかり、歩行が出来なくなっているラウラ・アントネッリの、貞操復讐映画。殺人事件がきっかけになるが、そこは敢えて掘り下げない。夫の裏切りの>>続きを読む

ブロンクス物語/愛につつまれた街(1993年製作の映画)

3.8

"C"の成長を、マフィア映画らしい乱闘や抗争を尻目に描いているのが好き。ドアロックのテストが最高だった。彼らの愛を阻む肌の色の違い、二つの世界。めちゃくちゃお行儀のよいマフィア映画だが、めちゃくちゃ愛>>続きを読む

さよならミス・ワイコフ(1978年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

導入からして、その衝撃にやられる。ミス・ワイコフの切り返しアップショットのタイミングでウワァ!と驚いているうちにオープニングロールが明け、何事もなかったかのように始める日常。30も半ばを過ぎ、未だに処>>続きを読む

初恋・地獄篇(1968年製作の映画)

3.3

寺山修司脚本、羽仁進監督、アヴァンギャルドな作品を創造したが、やはり良い意味で型にはまっていない。小説のような台詞がつらつらと並び、ああ寺山修司だなぁという感じ。母とのチュウを忘れられない捨てられた少>>続きを読む

西遊(2014年製作の映画)

4.2

7ショット目で、普通の早さで動く人間が登場することによる、通常の「時感」を持った映画なんだ、と認識した上での階段シーンでは、サスペンスとコメディを兼ね備えていた。人がゆっくりと動くだけで、これ程までに>>続きを読む

リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

3.3

ジョナス・メカスが家族や故郷、訪れた場所や記憶を旅しながら、自分の内面を日記のようにつらつらと描き出す。光の取り入れ方。ロメールのような光量で、回転数の多いフィルムでもってで両親や故郷を捉えたら、それ>>続きを読む

落穂拾い(2000年製作の映画)

3.2

時折幸せなシーン(?)で、子供と離れ離れに暮らしている男性からもらったハートの形のじゃがいもが画面の右上に現れるのが印象的だ。絵画にも題される落穂拾いは、現代においてもゴミ箱漁り、廃棄農作物の持ち帰り>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

4.7

ファーストショットから幕切れまで、どこをとっても最高。血ではない赤の映え方。童貞の処女性というのか、他者同士の人間関係も主人公の少年の何かを示唆する。ヒッチコック映画は何の変哲もないショットすらサスペ>>続きを読む

殺しのベストセラー(1987年製作の映画)

4.0

超面白い!ミステリーとしては「でしょうね」の連発だけど、それをどう演出するかでこうも面白くできる。敵の弁護士が警察にノコノコやってくるシーンの緊張感がヤバい。

(1929年製作の映画)

3.5

雨が降ると何が起こるか、を描いている。雨粒が水たまりに落ちた水紋、濡れた地面の反射、黒い傘をさす人々、車に乗り込む老人、暖簾からしたたる水滴。1920年代も、雨は雨だったんだなぁ。

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

1.7

こりゃダメだ。設定があくまで「設定」に過ぎず物語をブーストしない。コメディでもシリアスでも良いけど、テーマの選択はいいのに全部台無しにしている。この映画に観客が一番期待していたであろうイベントをさらっ>>続きを読む

幸福のスイッチ(2006年製作の映画)

3.0

上野樹里がかわいい。お話としてはとてもシンプルで、田舎出戻りで社会の厳しさを優しく教えてもらうというほぼモラトリアムの延長みたいな話。特仕事を芸術と勘違いしている、と言われイラストレーターの仕事から逃>>続きを読む

わたしたちに許された特別な時間の終わり(2013年製作の映画)

3.5

自殺したら、何故かスクリーンのように映像が投影されるスカッシュコートで、自殺学の講師と名乗る、白塗りの仮面を付けた謎の男に自殺について説教されるという「地獄」。挫折して自殺したミュージシャンと、残され>>続きを読む

タイトロープ(1984年製作の映画)

1.9

イーストウッドの刑事もの。売春婦の通り魔、映画の世界には死ぬほどたくさんいるが、殆どがジャック・ザ・リッパーの影響なのだろうか。捜査の過程で夜の仕事をする女性に聞き込みを沢山行うが、行為に至りそうにな>>続きを読む

真昼の用心棒(1966年製作の映画)

3.1

フルチの西部劇。酒場に入り、ボコボコに殴られながらも酒を一口飲んだ兄を助けるために暴れた「よそ者」である主人公への仕返しに皆殺しになる家族を発見する時のアップショットが良い。会話の中から、彼ら兄弟の複>>続きを読む

血槍富士(1955年製作の映画)

3.2

大川博プロデュース、内田吐夢による時代劇。メインの劇伴が、トムとジェリーっぽいひょうきんな音楽で違和感がある。主君が実にデキた男で、「家来の手柄は主人の手柄というのはおかしい」と、筋の通らない侍の世界>>続きを読む

今、僕は(2007年製作の映画)

3.0

「日本のダルデンヌ」とは大層な褒められ方をしているが、徹底したリアリズムにより半ばドキュメンタリーに足を踏み入れているような、リアルな作風は確かにそれに近い(『息子のまなざし』か)かもしれないが、明ら>>続きを読む

或る夜の電車(2014年製作の映画)

4.0

主演の宮本行と加藤理恵、2人とも良い俳優!群像劇。最終出勤を終えた風俗嬢と風俗店のドライバー。先輩に呼び出され爪痕を残そうとする若手芸人と、大晦日にほったらかしな女の子。日雇い労働者のイケてないメガネ>>続きを読む

ENCOUNTERS(2011年製作の映画)

1.8

突如怪物に襲われる2人の青年の冒険をストップモーションアニメーションで描く。動きは荒いけれど、しっかり動いているが、すみませんやっぱり趣味の範疇の映像にしか見えない。ピアノ線が見え放題なのはどうにかな>>続きを読む

さよならスピカ(2013年製作の映画)

3.8

顔が良ければ人生上手くいく、という残酷ながら至極当然に思える考えの持ち主を爆発させる。双子なのに、片方がブスで片方が美人の二卵性。どちらか片方を殺せば入れ替わった身体がもとに戻る、という神話的な設定も>>続きを読む

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