念願かなって警官になることが出来たメーガンは、着任早々にスーパーマーケットでの強盗を目撃し単身で解決にあたるが、抵抗にあい射殺。犯人が使用した銃を客の一人に持ち去られてしまうことから、歯車が狂っていく>>続きを読む
西部劇を気取るやんちゃな若者が田舎の夜の街で出会った女は、どこか不思議な空気をまとっており…。軽い気持ちでナンパしたが最後、闇の世界に飛び込んでしまう青年。彼のことを心配する父と妹が、わずかな手掛かり>>続きを読む
女吸血鬼同士の絡みから突然の惨劇まで約1分、非常に端的な導入ではあるが物語のオチから入るパターンの映画。
ヒッチハイクをする女と気の後ろに隠れる女の2人組。いわゆる美人局殺人を自ら何役もこなしている(>>続きを読む
ラヴクラフトを敬愛する作家エリザベス・ケラー。母と娘3人で田舎に引っ越してきた家族が、道中ですれ違った奇妙なトラックに乗る怪しげな男たちによって、からくり屋敷のような自宅の地下に監禁されるという壮絶な>>続きを読む
「THE PERFECT DAYS」の役所広司ばりに家で植物を育てている波多野結衣。「CURE」の役所広司ばりに洗濯機の稼働音にストレスを感じる波多野結衣。
ディープキスの最中に挿入されるナメクジのカ>>続きを読む
パスカル・ロジェの映画監督デビュー作品。まんま舞台にできそうな映画だなあと思った。恐ろしい子供たちに怯える女性の身に宿る命。何か起きそうで全然何も起きない、充満するおどろおどろしい雰囲気と不気味なロケ>>続きを読む
フランク・シルヴェラ演じるボクサーが主人公。隣の建物に住む美しい女性の生活が引きの窓越しに映る。カメラの位置が低く、リング下からの仰ぎショットばかりで観づらい試合風景。
ファム・ファタール。女性を取り>>続きを読む
ハリウッドで実際に起こった赤狩りを魔法使い狩りに落とし込んだコメディ映画。天国に行けば名プロデューサーも監督も一人の人間に過ぎないという文脈でセシル・B・デミルにわざとらしく言及している、分かり易い赤>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
屠殺場で虐待をされていた少女→女性の精神崩壊と復讐に溺れる加害性の暴走を描いたサイコスリラー(というていで始まるホラー)。平穏な日曜の朝を過ごす家族をショットガンで皆殺しにしたかと思えば、今度は女が想>>続きを読む
しんどい方のラヴ・ディアス。未解決の失踪事件を追う正義漢の刑事が、捜査にのめり込むあまりに自我を失っていく。
他者を救うことでしか満たされない男だが、Philippines Eagleになり切って木の>>続きを読む
近年のヴェンダースでは間違いなくベスト。ドキュメンタリー構想もあったという本作だが、毎日東京中のオシャレトイレを掃除して回る役所広司のルーティンには職人としての貫禄すら感じられた。
極力他者との会話>>続きを読む
オープニングのスタッフロールが終わるまで延々と続く列車の通過を見上げる仰ぎショットの単純反復。鉄路に立ち塞がる男の存在に機関士が気付いてから電車が停止するまでのほんの10秒程度の間に、機関士たちの焦燥>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ダンスに行く途中の女性をナンパ、会話をするうちに判明する彼女の社会的な立場や苦しい状況にも関わらず、ちょっとした嫉妬心から財布を盗んで逃走。
にもかかわらず、マトモでありたいと思い、金を抜き取った財布>>続きを読む
サンタクロースに扮することで何者かになれるような快感を感じる青年だが、それにより果たそうとする野望は、少しでも女性に触れるという小さく儚い夢。誰にも相手にされない男は今夜も、社会のセーフティネット、売>>続きを読む
68年の同様の式典を収めた前作はモノクロだったが、約10年後の本作はカラーである。ジャン・ユスターシュの故郷への思いだけで作られているような映画で、観客の殆どにとっては「どうでもいい」話なのは確かだろ>>続きを読む
ジャン・ユスターシュの故郷である歴史ある村で古来より行われている「薔薇の乙女」を選び、祝うという行事を、極力意思を排したカメラで淡々と収めたドキュメンタリー。1968年の仏の田舎を捉えた内容なので、言>>続きを読む
アルメンドロスの撮影は文句なし、自転車で隣町という名の異世界に渡る少年たちの性欲にブーストされた疾走感、ユスターシュ自信を投影したと言われる主人公の少年の視姦を機微なカメラの動きで表現する。橋を渡って>>続きを読む
カフェのトイレで女性を覗くという下劣な話を、どこか誇りを持っているように語る男と話を聞く女たちを、フィクション&ドキュメンタリーの体裁でわざわざ2部構成で描く。
「性器は心の鏡」とか、「肉体の序列の変>>続きを読む
ジャン・ユスターシュがドキュメンタリー監督ジャン=ミシェル・バルジョルと共同監督した作品。死を悟って怯えるような、甲高い豚の悲鳴から始まる屠殺・精肉・加工。
職人として豚の命を奪う男たちは、仕事中に笑>>続きを読む
超絶怒涛のマシンガントークお婆ちゃん!
身の上話を最低限の息継ぎで90分以上語りまくる老婆。ジャン・ユスターシュの反応が薄くて気が利かない返答ばかりしているのが面白い。カチンコも映り込み、ノーカットで>>続きを読む
女性が見せる彼女のプライベートな写真、興味無さそうに説明を聞く男性。「へー」「ふーん」とか言いながら次々に写真をめくっていき、「あっ、これはね」と楽しそうに想い出を話す女性との温度差に笑える。裸に見え>>続きを読む
出所したばかりの男が、自分の彼女であるクラブの歌姫の楽屋に忍び込む。「愛は死より残酷」と同じフランツとヨアンナという男女の組み合わせを壊すところから始まる関係性。実質的には続編(後日譚)ともいえる内容>>続きを読む
ファスビンダーによるメロドラマ。
市長やら建設局長やら高官やら、影響力を持つ男たちの関係者で溢れるカバレット(キャバレー)つきの娼館で、人工的な赤い光に照らされて歌い踊る女性たち。建設業界にのさばるゴ>>続きを読む
監督失格で良いと思う。勝気で男勝りな由美香のお母さんが膝から崩れ落ちる瞬間。廊下の床に置かれたカメラの前で無邪気に動き回る子犬が悲しみを引き立てる。まるで嘘かのような雨。
不良少年少女たちのたまり場の“別荘”で、とても不良には見えない純粋そうな子供たちが「金の使い道」を語り合う。足に障害のある少年、親に毎日「死んじまえ」と言われている少女。大人は都合良く子供を利用する。>>続きを読む
コロナ禍の宮崎で、子どもたちがワークショップを通じて映画撮影を体験する。撮影された映像を通して、普段子供がみている世界を追体験することができた。
初めてインタビューを撮った映像を皆で見て「何も映ってな>>続きを読む
カラトーゾフの「鶴は飛んでゆく」がまさかの4Kレストアで発売されたということで迷わず購入。ジョージア出身の映画監督と言えばイオセリアーニかカラトーゾフかだと思うが、こと戦争をテーマに描けばカラトーゾフ>>続きを読む