Rita

霊魂の不滅のRitaのレビュー・感想・評価

霊魂の不滅(1920年製作の映画)
3.1
罪深き人間。

大晦日の夜。酒癖の悪いダヴィッドは仲間と酒を飲み、昔の友人から聞いた話を語る。大晦日に死んだ人間は死神の従者と成り、死者の魂を迎えに行く幽霊馬車の御者を一年務めねばならなくなる。

一年前の己を振り返り、過去に犯した罪深さへの後悔の念に涙する。100年以上前の映画で、二重露光で肉体から魂が抜け出た表現を用いた技術には驚いた。黄、青、赤の3色を使って映像の演出を使い分けているのも良かった。全部で五部構成となっています。

イングマール・ベルイマンに多大な影響を与えた、ヴィクトル・シェストレムの代表作。ベイルマンはこの映画を見て「魂を揺さぶられるほどの衝撃を受けた」と語り、100回以上も繰り返し見たという作品が本作「霊魂の不滅」である。

セルマ・ラーゲルレーブの原作を忠実に製作されたサイレント映画。サイレントを観るのは「裁かるるジャンヌ」とこの作品で二作目です。台詞がない分、表情で物語を語っていますがトーキーに慣れすぎてやはり、少し大げさな演技には違和感を感じます。

斧のシーンはキューブリックの「シャイニング」に似てるけどインスパイアなのかな。prime videoの字幕は酷いものでしたけど映像を目で追っていくとストーリーをある程度は理解できます。
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