keroline

ミミのkerolineのレビュー・感想・評価

ミミ(1996年製作の映画)
5.0
カノン、カルネ、ミミ

ギャスパーノエの代表作はこの3つだと思う。
フランス人特有の野暮ったさや鈍臭さ、心の闇を3作とも忠実に表現している。
主人公が少女なだけあって「ミミ」には幾分か可愛げがあるように感じる。

原題と邦題があまりに相違していて、その点がどうも引っ掛かる。
原題「la bouche de jean-pierre(ピエールおじさんの唇)」だと表現が過激で日本の制作陣から受け入れられなかったのだろうか。
それとも、敢えて少女の名前を邦題にすることで語呂の良さやポップな印象を狙ったのか。
ギャスパーノエ作品はタイトルを考察するのも一興だ。
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