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還って来た男のtychのレビュー・感想・評価

還って来た男(1944年製作の映画)
3.5
1944年 織田作之助脚本、川島雄三監督作品 67分。マレーから帰国した軍医 中瀬古庄平(佐野周二)が父(笠智衆)の薦める相手 教師小谷初枝(田中絹代)と見合いする迄の一週間をテンポ良く描く。父の元へ向かう汽車の中で辻節子(三浦充子)と出会った庄平は、その後も偶然 節子と何度も出会い、節子は庄平に好意を抱く。庄平はレコード屋を見舞うがその娘(文谷千代子)からも好意を持たれる。モテモテながら「一生に一度しか見合いしない主義」の庄平は、見合いの日より前に初枝と出会う機会があり、結婚を即決する。初枝の返事も「国民学校に落第はありませんわ(=承諾)。」である。戦時下ではあるが軽やかな雰囲気を持った作品。
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