階段で始まり階段で終わる円環構図。
奈良だか京都だかで佐野周二と三浦光子が再開するときに妙ちくりんな仰角撮影があるが、驚きはしても全く効果的じゃなくて苦笑。
草島競子が田中絹代の見合い相手を当ててしまう時にインサートされる「ベイエイゲキメツ」の落書きも不可解な演出だが、これはまあ通俗描写の一種なんだろう(それにしたって変なタイミングだ)。
若い頃の佐野周二の朴訥さと笠智衆の飄々具合が良い。
三浦光子に仏像をタダで渡すときの「どうせお金貰ったってコイツ(佐野周二)に全部譲ることになるんですから」が面白かった。
佐野周二のマシンガントークで締めるのもまあまあ好み。
