やまだ

恋する惑星のやまだのレビュー・感想・評価

恋する惑星(1994年製作の映画)
3.2
香港へ行くのに久々に見た。

前半がすごく好き。
雑多な重慶大夏のあの感じ。あの狭い空間であんな事が起こっているのかと思うとゾクゾクとします。

パスワードは一万年愛す。この恋に賞味期限がないといい。
なんだかチープで青臭い言葉だけれど、それがこの映画の本質で、誰もが永遠の愛を探している。

しかしまあ、正直なところ後半のフェイウォンの基地外っぷりには引いてしまう…こんなガチンコのストーカー女を受け入れようと考える663も相当である。663は石鹸に「失恋で悲しいのかお前やせたなあ、もっと自分に自信をもて」とか語りかけちゃう様な、ちょっとおかしいレベルの恋愛脳なのにトニーが男前でキュンとしてしまう。

果たして二人は始まるのだろうか。
この監督の作品ではいつも新しい一歩を踏み出す役割を振られているトニーレオン。ほんのりとした希望を感じます。