歯医者のお姉さん

忘れじの面影の歯医者のお姉さんのレビュー・感想・評価

忘れじの面影(1930年製作の映画)
3.8
要約するとクズ男に恋してしまいストーカー化する女の話で、いつもならコケにしてる手の作品(最低)なんだけど、撮り方なのか演者なのか、ただのクズ男とストーカー女ではなくてちゃんと背景があったからなのか、人生捨てて馬鹿なんじゃないの、じゃなくて、人生を賭けてまで馬鹿になれる一途な愛という認識になって、滑稽でも不幸でも、とにかく美しさに心打たれた。なんならちょっと涙ちょちょぎれた。クズ男が改心してもしなくても、彼女が美しく生きた事に変わりはない。ただのラブストーリーではなくて人の心理を突いた意外と深い作品だったと思う。あとこの時代のフワフワのお洋服が大好きなんだけど沢山出てきて嬉しかった。ファーは正義。