Chiaki

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーのChiakiのレビュー・感想・評価

4.5
ロビン・ウィリアムズは人と人との触れ合いを映し出すのが、本当に上手い。
相手の不安や葛藤を読み取る時の表情が特徴的で、ただ優しく微笑んで頷くのではなく、その人の気持ちを受け止め、彼自身が感じた素直な気持ちが、ロビンの表情から伝わってきます。相手を労わる言葉をかける時は、心からそう思っているんだと、力強く込められた熱意を感じました。
優しさで役を封じ込めず、パッチ自身のその場その場での感情を引き出し、支持率100%のスーパードクターではなく、患者と共に成長する、ひとりの人間を見事に演じています。ロビンのあの優しい笑顔は、観てる人の心を癒す、本当に大好きな、大好きな俳優さんです。

患者を笑顔にしたいと、学部長にガミガミ言われながらも、あらゆる方法で患者の心を癒していくパッチに、自分もそうでありたいと強く感じました。何をするときも、人のために尽くすのは、正直自分の為にやっているようなものなんですよね。私はサプライズでプレゼントを贈ったり、パーティーを開いたりするのが大好きなのですが、そういうことをしてもらった時に、見返りとか気にしちゃうのが日本人なので、なんだか最近はやりすぎも良くないのかなぁなんて思っていました。大好きな人だから、自分のことも好きになって欲しいというやましい気持ちが全くないと言ったら嘘になりますが、でも、人が喜んでくれた時の満足感が、どんな満足より満足に感じられる満足なのです(^-^)笑

でも映画を観て、その人を笑顔にすることで、自分自身も本当に喜びを感じていることが、相手にも周りの人にも伝われば良いんだなと、勝手に解決したので、続けようと思います(笑)

そして映画では、無料の診察所を開設し、医者という立場からあらゆる人々に笑顔と元気を分けてあげるところが、パッチの尊敬すべきところ。社会人になって、今の自分に不満を感じるのはそこだなぁと、つくづく思いました。自分のしていることが、一体誰を幸せにしているのだろうか…なんてたまに考えたり(^^;) 人生は長いし、将来は本当に人を喜ばせる仕事に就けたらいいなぁと。あとはそれをちゃんと行動に起こして実現させる力があれば…なんて思う、今日この頃でした。
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