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ギターはもう聞こえないのTAのレビュー・感想・評価

ギターはもう聞こえない(1991年製作の映画)
5.0
語りはひどく早いのに、想いは膠着していて、何が起きても外的で時間に置いてかれ、想いそれ自体は何に進展するわけでもなく今後もずっとこのままで、新しく始まる愛も結局ここに行きつくだろう、という暗さや重さは、それはある意味では希望なんじゃないかと思いたくなる。どうにもならない、何もないと、浮わついていく自己はやはり子供によって現実に引き留められる。自分らが愛を語り合う最後の世代だ、みたいな台詞はガレル関連でよく聞く気がするけど、どういう意識なのだろうか。
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