ギターはもう聞こえないの作品情報・感想・評価

ギターはもう聞こえない1991年製作の映画)

J'ENTENDES PLUS LA GUITARE

製作国:

上映時間:98分

3.7

あらすじ

「ギターはもう聞こえない」に投稿された感想・評価

takandro

takandroの感想・評価

3.0
ガレルが死別した元妻のNICOに捧げた映画。
ヤク中の女と色々あったりするが、最終的には戻る話だったっけ。。
甲冑

甲冑の感想・評価

3.5
これも「映画は人生の厄介事を捨てるゴミ箱じゃない」を全く守れていない私映画の極北であった。お前に一生ジュテーム→別れ、お前に一生ジュテーム→別れ、を繰り返す愛の表現には相変わらずふ〜ん…という感じだがそんな持続可能性も実態もないものに永遠を求めてしまう人間の弱さは普遍的。まぁニコ、実際に死んだ後だしね…これを撮る事自体があぁだったよね、こうだったよね、とセラピーにもなっていたのかも知れない。『救いの接吻』の曇天の海辺も良かったけどここでの潮騒が聞こえるイタリアの海辺の雰囲気も良し。お友達の義眼の方の存在感がすごい。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.8
「ギターはもう聞こえない」

冒頭、海辺の描写。ベッドの上で眠る女性、子供との別れ、故郷ドイツへ、新たな生活、哀しみ、絵描き、女同士の話、そして死。今、2組のカップルの物語が始まる…本作は1991年ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞したフィリップ・ガレルの名作の1本で、去年日本で劇場初公開され、紀伊国屋からDVDが発売され「救いの接吻」とともに鑑賞したが素晴らしかった。この91年は自分が生まれた年である。本作は監督がかつて愛した伝説的歌手ニコに捧げた愛の物語として有名で、私映画である。

評論家たちは監督映画の頂点をなす傑作と言っていたそうだ当時は。これほど素晴らしい作品がようやく日本で日の目を当たることになったことが非常に幸いである。と言うことなので自伝的な物語と言うことになる。この作品は非常に私的なラブストーリーとして見れる。彼女との生活の破局だったり息子の誕生、さらには突然の別れを映したりをテーマにしている。そしていちど愛した人との記憶が映される。


本作は、冒頭から魅力的である。波の音が聞こえ、小鳥の囀りが聞こえる海辺のコテージのベッドにジージャン姿で眠る1人の女性。彼女の寝顔が写し出される出だし、続いて男性の描写が写し出される。男女はベッドに寄り添い男が子供を作ろうと彼女に言う。彼女はまだ早いと答える。2人は見つめ合い接吻する。続いて、違う女性のショットが海辺を背景に写し出される。カメラはそのままスライドし男性を映す。2人は見つめ合う。続いて、室内の描写に変わり彼女が男性に対して"なぜ私を描かないの"と質問する。


そうすると男性は"存在感が強いからだ"と答える。ここでどうやら男性は絵描きと分かる。続いて、その絵描きの男性は親友(冒頭に出てきた男性ジェラール)らしき男性と外へ出る。色々と女性に対して相談をしている。そして浜辺に立ち次の瞬間カットが変わり、女性とのディナーのシーンへ。そして外での朝食を嗜む2人の描写。続いて、冒頭の男女の描写に変わる。

ここで主な主人公は4人である事が分かる。まずは冒頭に出てくる雀斑のブロンド女性のマリアンヌとその恋人のジェラール。次に出てきた男女(顔の横が陥没していて、その影響で片目に障害で風変わりになっている男で絵描きの)マルタンと黒髪の女性ローラだ。2組のカップル(カップルといっても若いくはなく年齢がいっている)の女性軍が砂浜らしき所で寝そべり2人で会話をする。続く、マリアンヌとジェラールの街を歩く描写へ。

彼女はトマと言う少年に会いに行く。それは彼女の子供であり、今は祖母が預かっている。2人は熱く抱擁する。どうやら彼女は故郷のドイツへ帰ろうとしているようだ。そしてジェラールはトマも俺らと過ごせばきっと喜ぶと彼女に伝えるも、彼女は祖母が絶対に手放さないと言う。人種問題(書類関係)で色々とややこしいらしく諦めている。そしてカメラは目から涙を流す彼女を静かに捉える。やがて、マリアンヌが里帰りし、ブリジット・シイ演じるアリーンとジェラールはベッドを共にする。そして結婚する。時は経ち、2人の間には子供を授かる。そしてイビサ島で病に倒れたマリアンヌの事をアリーンから聞かされたジェラールが慟哭する…そして物語は悲しい大団円と迎える。




さて、物語はジェラールとマリアンヌ、マルタンとローラの2組のカップルを軸に始まる。ジェラールとマリアンヌの関係は不安定であり、ジェラールは友人のマルタンに相談する。ジェラールとマリアンヌは互いの愛を探るかのように試行錯誤する。時には激しくぶつけ合いながら、別れと再会を繰り返す。そして二人が別れてしまい、マリアンヌが故郷のドイツへ帰った後、ジェラールはアリーンと結婚する。しかしある日、マリアンヌが死んだことを知らされる…と簡単に説明するとこんな感じで、監督の前妻のニコに捧げた映画 として、88年に急死した歌手の彼女との愛の遍歴を描いた私的映画である。





いや〜そばかすだらけの女優ヨハンナ・テア・ステーゲのクローズアップがすごく魅力的だ。そういえば彼女キューブリックが絶賛していて去年同じく日本で公開された「ザ・バニシング -消失-」の主演の人だよね。て事は監督はオランダ人女優を使っているんだなぁと改めて思った。


ジェラール役のブノワ・レジャンは94年に大動脈瘤で40歳の若さで他界している。確か「トリコロール 青の愛」に出演していたな。カラックス監督の「ボーイミーツガール」の主人公アレックスと恋に落ちる少女役のミレーユ役をしていたペリエも出演していたが、大人になったなとの感想を持つ。

いやー女優こヨハンナ(マリアンヌ)がトイレをしてするシーンで尿の音を聞かせる演出をすごい。そして紙がないから本来巻かれているロールペーパーのロールの部分をちぎって拭く場面も凄いし、そのまま愛し合う感じが良い。この映画見てるとどれほど監督がニコと言う歌手に思いを寄せていたが非常に強く伝わる。だから観客はやはり他人事として見てしまうため、非常に低評価になってしまう作品でもある。だが個人的には物静かな映画で、あまり説明を入れない作品がすごく好きなのでわりかし良かったと思う。

居心地の良いジャズの音楽が眠りを誘ってしまうかもしれないが、最初から最後まで集中して見れた。カラックス監督の話でそのまま言うと、この作品の撮影を担当しているカロリーヌ・シャンプティエは彼の「ホーリーモーターズ」なども撮影した個人的に好きなカメラマンである。


退屈っちゃそうかも知れないが、俺は好きだった。
2016.11.16 再見
2018.07.23 再見
2018.12.22 再見
2019.04.29 再見 恵比寿
2020.02.06 再見
白

白の感想・評価

4.0
脚本だけを追えばもはや語られ尽くされていそうな予感もしないではない陰惨な男女の愛憎劇というやつも、ガレルの演出術に掛かれば、観る者はそれを美しい愛の思い出としてスクリーンに映し出された景色を記憶することになる。登場人物たちのクロースアップを中心に構成されたシークエンスは、彼女らの存在する様々な空間を見渡すことも、空間的飛躍の説明も拒否するようにして、停滞感を帯びた親密さを醸成する。しかしながら物語は感傷と言った類の言葉にそぐわない一種の叙情に満ちている。
それにしても永遠の現在など存在しないという事実ほど、「愛」にとって残酷なものはないのではなかろうか。
開け放されたトイレ、そこでいすくまるように抱きつく男女、そして2人の愛を祝福するようにどこからともなく響くギターの幸福なサウンド。
なか

なかの感想・評価

4.2
海辺の町で共同生活をするカップルが、絵のように美しくも、くっついたり、離れたりで、悲しく残酷な話だった。儚い映像美。
年内過去分
ガレルの自伝的映画の中の"NICOモノ"のひとつ。傑作。トイレのシーンがよい。
ひな

ひなの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

美しきそばかす。。。

クスッとするシーンがたくさん。
冒頭の「海」と「母」が同じ発音?である部分と、男二人が階段を降りながら話すシーンがよかった。
覗き穴映画でした。

フランス映画フランス映画しててあまりも愛のことについて話すからだんだん脂っこいアメリカンチキンが食べたくなっちゃった。

青いミニワンピースでパンチらなんて言葉が浮かばないけどついつい太もも美しいと思いつつの光と影の極端な差がちらつかず落ち着かせない。

そんなに言うなら愛に溺れて死んでしまえ。これは肯定的な発言。
み

みの感想・評価

4.5
ドアの隙間とヨハンナ・テア・ステーゲの顔の変わり様も印象に残った。
終わりのあっけなさ。
>|