Ray

おばあちゃんの思い出のRayのレビュー・感想・評価

おばあちゃんの思い出(2000年製作の映画)
5.0
同時上映作品さておき、おばあちゃんの思い出単体でのプレビュー。
この作品はおばあちゃんと暮らしていた自分の幼少期と自然に照らし合わせながら観ていた気がする。
おばあちゃんにあっち行けと言ったり、嫌いだと言ったりしていたあの頃の自分。
おばあちゃんがいて当たり前だと思ってた、何故なら生まれたその日からそばにいたから。
過去の自分を客観的に見ているのび太、そんなのび太と同じ境遇に身を置きながら見ると意識しないでも自然と溢れてしまう涙。
しかし涙の種類が何なのかはわからない。
後悔、寂しさ、懐かしさから来る過去への執着心。
見てる人それぞれによって流れてくる涙の種類が異なり、感情を最大限に揺さぶってくる作品。
これを見る度おばあちゃんに会いたくなるし、今の自分を見て欲しいと思う。
時に叱って欲しかったり、何も言わずに話を聞いて欲しかったり。
のび太のおばあちゃんはのび太がランドセルを背負った姿が見たいと言ったけども、きっと自分のおばあちゃんは結婚する姿が見たかったと言うんではないだろうか。
ショートフィルムの中にこんなにも泣かせどころ詰めた作品はなかなかない。

とまあ、こんな感じでこんなにもくどく、そしてクサく、自分のおばあちゃんの事を思い出せたり、自分とのび太を比べられるような感情全開に出せるハートフルな映画!
まだ見たことない人は是非!
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