Naka

うしろの正面だあれのNakaのレビュー・感想・評価

うしろの正面だあれ(1991年製作の映画)
4.0
新文芸坐の映写音響のリニューアルから地味に初めての感触。8/6に戦争者含めたオールナイト上映と言う感慨深いタイミングであったことを嬉しく思います。

冒頭のトーク時間でもあった通り戦前というのは今の私たちと異なることもありながら日常の本質的な部分は大きく変わらない。タンマとかグリコとかこの頃から地味にあったのね。笑 この頃に生きるのもまた楽しかったのかもしれない。でも、戦争戦時中に関してはそれらの全てが壊されていくだけで本当に辛い気持ちになる。戦争反対の気持ちを改めて強く持てるし戦争をしていた国として一年に一度くらいは映画でも観て涙を流しておくべきなのかも知れない。

疎開先での受け入れられ方ってはだしのゲンでもそうだけど、やっぱり先方も生活が苦しいからと可哀想な扱いを受けちゃうことが多い。皆んなそんなシーンでは嫌な気持ちになるけど、少し忙しいだけで人間気持ちの余裕が無くなるのは事実だしなりふり構ってられないですよね。自分はそんな時も他人に優しく有りたいとは思うけど、現実的には衣食足りて礼節を知るという事なんだろうな。人間小さい範囲の人を大事にするので必死だから仕方ない。現状ウクライナに対するロシア侵略は続いているけど、私はハッピーな毎日を送ってしまっているし。
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