監督のメッセージが凝縮されていたこと
青春の兄妹の画が見れたこと。人間の欲を剥き出しにしてること。言葉の無意味さを
象徴してること。あらゆる点で演出的に面白かった。昔の映画は監督が監督として機能している。故に名作も迷作も多い。名作も迷作も最大級の賛辞であることは間違いないのだが、迷作のない人に名作は少ない気がする。商業的だとか、批評家受けが良いとかではなく、その監督がその映画を撮る必要性、その人でなくてはならかったことが凄く重要なのだと思う。
第二回大島渚賞が不在であった報せを受けた日にこの作品を観て、そんなことを思う。
