夏の妹の作品情報・感想・評価

「夏の妹」に投稿された感想・評価

櫻

櫻の感想・評価

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腹違いの兄妹というよりも、離ればなれだった恋人たちというべきか。母体は同じであるはずなのに、遠ざけられた時間が長すぎたせいで愛情が深化しすぎてしまった。型も約束も血縁もすべてがいらない。灼熱の眩しい太陽は目先を照らしてくれるけれど、探し人を光で包んで錯覚させもする。きらきらと輝いてみせて、素敵にさせすぎてしまう。いったりきたりする波のようにいきなり彼は現れて、すぐに心を鷲掴みにしていった。まだ多くを知らないから、少女は少女でいられたのだ。差し出された真実はあまりに複雑すぎて、彼女の脳内をごちゃごちゃにかき混ぜてしまう。もっと違うやり方で出会いたかったという本心を隠すように、叫び声が港に響いている。

沖縄返還がされた年に撮影開始されたという本作。寓話的に本土(この言い方嫌だな)と沖縄の関係性を物語っているらしいが、読み解くのがひどく難しかった。見方も非常に感覚的だし、自己解釈に偏っている。いやはや、りりィさんの歌声に惚れ惚れした。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.2
 腹違いの妹=沖縄、兄=日本(だよね?逆?)におきかえた寓話。うーん、分かるような分からないような。とりあえず素直子って面白い名前で、とっても彼女を演じてる女さんが魅力的だった。ただ後半の審判はちょっとつらいものがあったな。あとこないだ亡くなったりりぃさんな。顔そんままやな。ご冥福を。
YUKIKO

YUKIKOの感想・評価

4.5
フランス映画かと思うくらい、日本映画とは異質なのに中身がスーパー日本。沖縄返還から3週間後にこれ撮ってるのか〜。素直子の無垢さと残酷さの両立キャラがその当時の日本人(本土)の感覚と重なった。すっげえ良い。最後の持って行きかたが流石すぎる。
昔に観た記憶があって。
ぼんやりとラストの記憶だけあって。
改めて観直しても、覚えていることと、さほど変わりない。

返還後の沖縄。
なんだか不穏で薄暗いどんよりとしたモノを抱えている小松方正、佐藤慶、小坂明子、という学生運動の世代。
そして戦争で沖縄に対してなにかをしたらしい殿山泰司、と沖縄そのものの戸浦六宏。

そして、さらに若い世代のりりぃと石橋正次と、栗田ひろみ。

どんよりとした日本の戦後と経済成長と沖縄の本土復帰、になぞらえて、不可解な日本人、というものを描く。

芸達者な俳優陣の不可解な議論が延々と続く中、栗田ひろみをはじめとして、若い世代の芝居の棒読み感。

これらの混乱した複雑な物語を通じて大島渚はある種の脱構築というか、物語の解体というか。
非常に映画というものの嘘、みたいなのに懐疑的で破壊的なスタンスで映画をつくっていたのだなぁと思う。
雨

雨の感想・評価

5.0
この作品の素晴らしさは何と言っても素直子。若き日のりりィさんも。沖縄と日本に対する強い政治観、生きることの刹那、親子愛、きょうだい愛、色々な側面を同時に見事に映し出す大島監督作品。ふと映し出さられる真っ赤な夕焼けに胸が締め付けられ、ラストは天晴れ。思わず拍手!やっぱり大島監督が好き。よし、作品全部観るぞ。
沖縄返還されてから3、4ヶ月後に沖縄でオールロケ撮影したとかいう大島渚のやる気よ
無邪気で可愛いんだスータン
桃子ネエさんもあの虚ろな感じ 美しいよなあ眩しい
なんだかよくわからないけど
素直子は名前なだけあって素直なことで
鶴男くんは上裸のままだし
なんだかよくわからないけど
結局色々なんだかわからないけど
そういうことなんだろうな
あの頃の沖縄って

不思議な余韻だけ残ってるわ
創造社メンバー+佐藤慶がみんな白装束着て宴会するシーンに感慨深い気持ちになっていたら、浜辺でみんなでウイスキー飲みながら猥談するめちゃくちゃチルいシーン出てきた。小松方正が面白い。そして殿山泰司は気付いたら酒飲んでる。
あとラスト。
luna

lunaの感想・評価

3.0
子供の頃 初めて栗田ひろみを見て めちゃ可愛いお姉さんがおるわ~って 好きだったなぁと思いだした。りりィさんは 子供の頃の私の中では歌手という認識しかなくて 後に女優活動してるのを知るのはお母さん役とかする頃で でも若くして 女優活動してたのね。めっさ綺麗だよ。
この作品は 返還された直後の沖縄県を舞台にしてるのだが それまでの事も作品の中で描かれており この頃は 私はまだ小さく 沖縄県なんて どこにあるの?って感じだったのだけど それでも 同級生が親の転勤の為 沖縄に転校して そこからの手紙で 車道が右なんだよ とか書いてたのが とても印象にあった。たぶん返還直後だったんだね。
小さすぎて それまでの沖縄の事情など知らないできたのだけど 大人になるに知れ 色んなとこで 戦中戦後の沖縄を知る機会が増えてはきたけど それでも この作品でその時代の風景を映像で改めて観ることができた。
barakachan

barakachanの感想・評価

3.8
返還後の沖縄を舞台にした映画
言葉、景色、売春の話…
今から40年少し前とは思えずまるで別の国のようだった
苦難の歴史を端々に感じる。

栗田ひろみ演じる妹素直子はほんとに可愛く、りりぃ演じる桃子は不思議な魅力に溢れた美しさ。お洒落っぷりも半端ない。
この時代の日本の女性は気高く美しいと思った。
大島渚は沖縄のことを私たちが知らなきゃいけない、と遺してくれたのかな
show

showの感想・評価

3.4
日本、沖縄、戦争、女郎屋…メタファーとして見れるのではなく、そのように見るしかない寓話。
巨大すぎるものが乗っかったキャラクター達が同一ショットにおさまる瞬間がまぁクラクラすること。