映画観る猫

ラ・ワンの映画観る猫のネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ワン(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

格闘ゲームの悪のキャラクター「ラ・ワン」がデータを実体化させる技術を使って現実世界に現れ、ゲームプレイヤーを殺そうとするところを、同じ技術で現れた善のキャラクター「Gワン」がどのように救うのかというストーリー。
ゲームキャラクターが主人公なだけにCGを使ったアクションシーンが多く、始めはイントだけどハリウッドっぽい流れの作品なのかなぁと思って観ていました。が、気がつけば上映時間は3時間近く、教訓的なメッセージも多くて、後半にはダンスシーンが盛りだくさんとやっぱりインドインドしてました😁
悪役の名前「ラ・ワン」がラーマーヤナに出てくる魔神の名前だったり、主人公のGワンが出てくる経緯が「生まれ変わり」を意味していたり、SF作品とはいえインド文化をガッツリベースにした構成なので、やっぱりそれを知っていればいるほどこの作品を深く見ることできますね。
自分はラーマーヤナの名前は知ってても、猿の神「ハヌマーン」が出てくることぐらいしか知らないので、その点かなり惜しかったです。
途中、大きな場面転換のシーンで唐突にラジニカーント扮するチッティがゲスト出演するシーンがあるんですが、そのシーンでの彼の持ち上げっぷりがもう半端ない!まるで神にでも出会ったみたいな感じだし、台詞で「スーパーヒーロー」「ラジニ様…」って言っちゃってたし😁
その他、ドラゴンボールと少林サッカー、ターミネーター2などのオマージュシーンも見られました。
ダンスシーンといい、オマージュといい、こういう仕掛けをちょいちょい挟んでいくので、上映時間が長くても全然大丈夫っていうのがだんだん分かってきたような気がします。
インド映画独特のリズム感、あなどれないです。
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