渋谷を舞台に自分の存在を問う少女とそれを追うカメラマンの話。
2010年の作品だが2000年初期を思わせる渋谷の若者と少しざらついた映像が好みだった。
綾野剛の神秘的でミステリアスだがたまに見せる人間味のある表情や言葉が水澤という男をより魅力的にしていた。
ストーリーとしてはあまりは進展する訳では無いがこの尺ならこのくらいの内容で画として表現する範囲を広げる方が自分的には好みだったためかなり良かった。
長回しが特徴的で変な間が空いてしまう辺り会話がリアルだった。たまに挟まれる渋谷の街のカットもユリカの孤独感を強調するかのようで効果的。