天音amane

ディアボロス 悪魔の扉の天音amaneのレビュー・感想・評価

ディアボロス 悪魔の扉(1997年製作の映画)
5.0
内田樹が映画評本で絶賛していたので見てみました。
これは、日本においてはこのクソみたいな邦題のせいで(なんでアメリカ映画の邦題にラテン語で訳す??!!)損しています。。。。
ありがちな弁護士ものではありません。
原題の”The Devil's Advocate”は「悪魔の弁護人」、ヴァチカンにある制度でキリスト教の布教に功績のあった人を列聖するのに対してその人が聖人とされるにふさわしいとされる理由の一つ一つに対して反論する役割を命じられた神学者のことであり、現代の用法では弁護しがたい事件をあえて弁護する屁理屈屋という意味になってしまっているけれど、この原題のもつニュアンスは映画にちゃんと生かされていて、主人公(キアヌリーブス若い!)は被告が明らかに有罪である弁護しがたい事件を弁護してしまう辣腕弁護人という設定です。以上、内田樹のうほほいシネクラブからの受け売りでしたw
アルパチーノはその上司の弁護士事務所のオーナーです。アルパチーノの神がかり的演技が凄まじいです。悪魔的笑顔にゾクゾクします。
ラストが最高
エンディングのRolling StonesのPaint it blackにカタルシスすら感じました(フルメタルジャケットよりも曲に合っている映画だと思う)
一見の価値あり!!!!