ぴんじょん

ワイルドバンチのぴんじょんのレビュー・感想・評価

ワイルドバンチ(1969年製作の映画)
3.0
男たちがいい顔してる。

登場人物がみんな悪人。

強盗集団とならず者集団、強欲なメキシコ政府軍。
どいつもこいつも悪人ばかり、感情移入できる奴なんて一人もいません。

男ばかりの物語なのですが、添え物的な女たちだって自分のことばかり考えている悪人ばかり。

そして、銃撃戦に次ぐ銃撃戦。
悪い奴も、良い奴(いたかな?)も、関係ない奴も、片っ端から撃ち殺されていきます。

どいつもこいつも破滅的というか、死に急いじゃってますよね。
今日の目から見ると、血糊の色とか、どうもウソっぽく感じられちゃうんですが、それでも、当時の過激さは伝わってきます。
目つぶって、高速道路に飛び出しちゃうような、そんな時代の空気を感じさせます。

登場人物に感情移入はできませんが、役者さんの顔は最高に良いです。
強盗集団の首領パイク(ウイリアム・ホールデン)、その右腕のダッチ(アーネスト・ボグナイン)、パイクを追う元囚人のソーントン(ロバート・ワイアン)はほんとにいい顔しています。

男の顔を見る映画だと思えばいいのですね。

420-1
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