「Bachならグールド」は最早代名詞でしょうか?
かくいう私もグールドの奏でる音には、虜にさせられてだいぶ経ちます。
異常に低いmyチェアーでの演奏、演奏中には本人が歌う声も共に聞こえる、そんなエピソードは有名。
風変りで気難しく近寄りがたい、そんなイメージが先行しがちなグールドの半生を初めてちゃんと観ました。
友人の少なかったグールドですが、友人や家族同然の人々、仕事を共にしてきた人たちのインタビューでエピソードが語られる。
若い頃からの成功、後期の充実した日々、そして晩年の苦しみ。
みっちり詰まった内容でした。
なんせ、若かりし頃のグールドのルックスの整いっぷり笑
カラヤンとグールドの2ショットって、もうなんか俳優レベルw
興味深かったのは、ステージを下りた後、とにかく録音に情熱を注いでいたということ。
未来の音響技術・録音技術を見越していたというんだから凄い。
終始様々な時期のグールドのピアノが流れてくるのでとても心地が良い。
ラストに流れてくる晩年のゴールドベルクの音の繊細さに思わず涙しました。
グールドの半世紀コンサートを聴いているようでした。