グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独の作品情報・感想・評価

グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独2009年製作の映画)

GENIUS WITHIN: THE INNER LIFE OF GLENN GOULD

製作国:

上映時間:108分

ジャンル:

3.7

「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」に投稿された感想・評価

Aika

Aikaの感想・評価

3.7
クラシックファンだけではなく幅広い層に人気の高いピアニスト、グレン・グールドのドキュメンタリー。

前衛的なバッハで一躍話題となった彼は、床からわずか30cm椅子に座り、穏やかな陶酔の世界へ観客を誘う。

躍動するリズム感、特有の叙情性。
全てを一度分解して再創造したかのような演奏は、よく知っている曲でも初めて聞いたかのような新鮮さ。

本人は亡くなっているのでこのドキュメンタリーのために撮影された映像はなく、生前のフィルムや写真を繋ぎ、当時の彼をよく知る人物たちのインタビューを交える方式。(バーンスタイン等超大物達が出てくる!)

それでも稀代の天才と呼ばれたピアニストの様々なエピソードは興味深かったし、変わり者として知られたグールドだがとてもユーモラスで可愛らしい一面もあったことがわかる。

声楽の教師だった母にピアノを習い始めたとき、右手はピアノ弾きながら左手の旋律は歌うという練習法だったためハミング癖が永久に抜けなかったと知り、私もその練習ずっっっとバッハでやってた!!と興奮した。
でも私はいつも歌が弾いてる方につられて、先生に怒られたなぁ…


ピアニストとしての彼は31歳でコンサート活動を引退し、その後はレコード録音やラジオドキュメンタリーを作成していた。
50歳で死ぬと言い続け実際その歳で亡くなるまで、精力的に活動し続けたグールド。
愛に見放された晩年は寂しい。

今作を観てから片っ端から彼の録音を聴いてるけど、その斬新な奏法と大胆な解釈に飽きることはなく、もはやピアニストの枠を超え作曲家グレン・グールドだったのかもしれないと思う。
今までに一番繰り返し聴いたCDは、グールドの2種類のゴールドベルクの録音。ブラームスの間奏曲も絶品。ところがモーツァルトになると、一曲通して聴きたくないくらいグールドとの相性が悪いと感じていた。こんな不思議な傾向を見せるこの人はいったいどういう人なのだろうと、長い間思っていたところで見たのが、このドキュメンタリー。どちらかというと演奏の秘密というより女性との関係に焦点が当てられているように感じたが、大変興味深かった。女性に対するアプローチと音楽に対するそれとは何処かで重なっているのかもしれない。またグールドといえば、一つ一つの音が粒立っていて、明晰で、躍動感があるあのタッチの魅力にまず惹きつけられるけれど、その秘密の一端を知ることが出来たのも収穫だった。あんな練習法があったとは。
2018/8/24(金)

お盆休み明けの
気温差❗(;゚д゚)


寒かったり、暑かったりで
やってられーーん!笑

台風来るの?
来ないの?

ハッキリせーーーい❗🙎笑



そんな時は美しい音に癒されるしかないでしょう🎹



ドキュメンタリー補給系

ずっと気になってたのをついに
鑑賞です💓


癒された💓
さが

さがの感想・評価

4.8
バッハとしっかり向き合わなきゃ
思ってたより面白かったし良かった
音楽家としてだけでなく様々なところでも活躍してるのに驚いた。
言うほど孤独な人ではないと感じた。この人の弾くピアノ好きだ。芸術家なんだから変人なのは当たり前ダヨナ。BGMが良すぎる当たり前やけど。若い頃とてもイケメンだ!
生きてて欲しかったなあと
グールド、今の時代に生きたかったも。でも、グールドのような先駆者がいての今の技術ではあるのだろうけれど。
jester

jesterの感想・評価

5.0
個人的に世界一大好きなピアニストの一人、その方のドキュメンタリーです。
天才がいかにしてあの境地に至ったのか、当時の彼を取り巻く状況を垣間見ることが出来る作品。
ゴルトベルク変奏曲をはじめとする名演の数々が生まれた、時代の空気感をほんの少しでも感じられたので、彼の死没後に生く身としては有り難い限り。
sum

sumの感想・評価

-
一度観たことを忘れていた
しかも好きなピアニスト、グリーグと
親類だった事に驚き

変人でも孤独な訳でも無く、
独自性があり、独りを選んでいただけの
素晴らしい天才ピアニスト
彼が生きていたら時代の流れにのり、きっと何か凄い事を成し遂げていただろうと誰もが思う
それをみてみたかった、、
才能ある人と関われる人は幸せだ

最近、芸術的才能がある人は幼少期に愛情不足なように感じる
愛を求め続け、理想とかけ離れ、
理想に近付くと自分が適応出来ず破壊し、
異常をきしていく、、、
サ

サの感想・評価

5.0
もちろん編集されまくっている。が、グールドはその為に十分過ぎるほど興味深い断片を未来の僕たちに残してくれている。世界が少しでも良くなりますように、という祈りと愛の人物。
ファンには至福の作品、グールド入門者には最高の手引となる作品。とにかく何が嬉しいって、至近距離で鍵盤上の手の動きを見られること!これは映像ならではの醍醐味。もちろんこれは他のピアニストでも同じ事が言えるが、彼の演奏を間近で見ることは格別のカタルシス。

ある意味エキセントリックな、それでいて繊細な演奏はCD等で聴いただけでも心を掴まれる。そしてそれを紡ぎ出す神技的な運指を目の当たりにするとその奇跡的な音の連なりに打ちのめされてしまう。

演奏用のマイ椅子をいつでも持ち歩き、手を守るために真夏でも手袋をはめ握手も拒否。そんな奇人変人エピソードもたくさん。クラシックピアノ界のアイドルであり異端児でもあった彼は極端に友人が少なく孤独だった。孤独は天才芸術家の宿命なのかも知れない。

晩年のエピソードは悲しい。幸せに人生を終える天才は少ないのだろうか。それでも磨かれた原石の粒が次々と零れ落ちてくるような彼の演奏が今、映像で観られるのは、心踊る幸せな体験であることは間違いない。
>|