グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独の作品情報・感想・評価

グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独2009年製作の映画)

GENIUS WITHIN: THE INNER LIFE OF GLENN GOULD

製作国:

上映時間:108分

ジャンル:

3.6

「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」に投稿された感想・評価

Genta

Gentaの感想・評価

2.5
驚きなのはグールドの映像がこれでもかというほど残っていること。しかも狙いすましたように映画的なカットも多く、当時のドキュメントか密着があったかと思われる。天才性の部分にフォーカスを強めてほしかったが、彼の存在感と強烈なキャラクターで興味を惹くには十分すぎるか。冒険せず王道な構成はコンサバな音楽界をかなり意識しているような。
boxbox

boxboxの感想・評価

-
主にグールドの人間性にスポットライトを当てた作品。友人知人の証言から彼の人となりや生き方を浮かび上がらせる。ちなみに演奏映像は少なめかつ細切れなので、彼の演奏を目で見て楽しみたいなら「グレングールド27歳の記憶」とかの方がより良いのでは。
自分は彼の音楽を聞くことはもちろん、非社交的な性格や奇行の数々もゴールドの個性を彩る要素として好きなのだけど、恋愛事情についてはこの映画を観て初めて知った。「彼はプライベートを明かさないので禁欲的な人間だと思われがちですが〜」みたいに劇中でも語られてるけど、私もグールドはアセクシャルなのではとずっと勝手に思い込んでた人なので、夫がいる女性との三角関係の話などは正直「ひゅ〜!グールドやるぅ!」て思いました。ちょっと自分の中のグールド像が変わったかも。
他にも学生時代の恩師とのエピソードも興味深かったし、ラジオの仕事に打ち込んでいたことや家族とのわだかまり、理想通りにいかない様々な人生経験を積んだからこそあの2回目のゴルトベルクがあったのだなあ…と。
あと、出演者はかなり言葉を選んでコメントしているんだろうなぁという印象を受けました。笑
ohshima

ohshimaの感想・評価

2.0
これはクラシックもののドキュメンタリー全般に言えることですがアナリーゼを軽視しすぎ、思いつきで弾いてるわけじゃないんだから。安易にテクニックとか才能とか人間性に回収しないでほしい。
ねぎお

ねぎおの感想・評価

3.2
稀代のピアニスト、グレングールドを描いた映画。

グレングールド大好きなんですが、そもそもクラシック聴く習慣ないと知りませんよね。かなりニッチなジャンル映画になります。
簡単にグレングールドのこと話すと、歌舞伎における猿之助さんのような存在なのです。
クラシックって歌舞伎のように相当昔に作られたコンテンツを大事にする芸術。そしてクラシックの場合、とりわけ独創性を発揮する幅が狭い。作曲家がテンポやら指示を楽譜に残しまくってますから。
グールドはこれを打破しました。映画でも描かれていました。叩かれても言うこと聞かない。
そしてもうひとつ凄いのは、歌っちゃうところ。
バッハのピアノ曲って右手と左手のメロディから成りますが、グールドは、バッハが書いてもいない三声目つまり新たな3つ目のメロディを歌ってます。ヘッドホンして大きくすると聞こえます。

映像は特にどうということもないのですが、クラシック興味あればグールド聴いてみてください!
mai

maiの感想・評価

4.0
「Bachならグールド」は最早代名詞でしょうか?
かくいう私もグールドの奏でる音には、虜にさせられてだいぶ経ちます。

異常に低いmyチェアーでの演奏、演奏中には本人が歌う声も共に聞こえる、そんなエピソードは有名。
風変りで気難しく近寄りがたい、そんなイメージが先行しがちなグールドの半生を初めてちゃんと観ました。

友人の少なかったグールドですが、友人や家族同然の人々、仕事を共にしてきた人たちのインタビューでエピソードが語られる。
若い頃からの成功、後期の充実した日々、そして晩年の苦しみ。
みっちり詰まった内容でした。

なんせ、若かりし頃のグールドのルックスの整いっぷり笑
カラヤンとグールドの2ショットって、もうなんか俳優レベルw
興味深かったのは、ステージを下りた後、とにかく録音に情熱を注いでいたということ。
未来の音響技術・録音技術を見越していたというんだから凄い。

終始様々な時期のグールドのピアノが流れてくるのでとても心地が良い。
ラストに流れてくる晩年のゴールドベルクの音の繊細さに思わず涙しました。
グールドの半世紀コンサートを聴いているようでした。
『グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独』鑑賞。グールド好きにはたまらない映画。BGMはもちろんグールド。バーンスタインと共演してたんだ〜、とグールド好きの割に知らなかったので勉強にもなったし満足。最近はシフのゴルドベルクも良いんだよなぁ。。。
紺碧

紺碧の感想・評価

3.6
好きな人のドキュメント。
ドキュメントってどうして眠くなっちゃうんだろ。好きなのに。
 奇人・変人とも、アスペルガー症候群とも言われる一方で、天才の名をほしいままにしたピアニストのドキュメンタリー。
 動物園のゾウを前にして歌っていたり、演奏中もハミングしてたりという映像はNHK教育テレビで見たおぼえがあった。
 しかし、この映画を観て、女性と(その二人の子とも)同居した期間があったことや、友人に優しい面などもわかり、興味深かった。
 常にコートと手袋(ハンチング帽も)というこだわり、服装を変えないあたりには、自閉症を感じさせる。
 だが、晩年は薬物摂取により、人格も変わってしまったようだという証言もある。
 なんであれ、この個性は、低い椅子で体を揺らしながらという独特の演奏姿とともに、強烈なインパクトを与える。
 面白い。
天才と言うか奇才と言うかやっぱここまで何かに没頭して陶酔して向き合ってもっともっとって考えちゃう人ってどこかで心のバランス崩れるし保てる何かが無いとやっていけないよなって思う
芸術って絶対的な答えがないからこそ難しいよね
グールドを知るには一番の教科書たるべき映画。
私は学生時代に彼のゴルトベルク変奏曲に出会っており、慣れ親しんできた。この映画は2011年に観ており、その折Twitterに次のようなメモを残している。

彼(グールド)は生涯を通じて、自分の陶酔する世界を誰かと共有したかっただけなんじゃないかと思った。それは叶えることのできない願いだから、とても孤独。そして、その孤独さえも人と共有することはできない。只、向精神薬によって人柄が変わってしまったのが残念。(2011年11月19日記す)

次に今回、二回目観た時の感想である。
後半のパラノイアがひどくなって、病院を内緒でかけもちして沢山安定剤や抗うつ剤をため込み人が変わったようになって、大事な人が去って行く様は可哀想で観てられなかった。
初めて“家族”を持てたのにね。

映画中、グールドのピアノを「粒立った」音と表現している人がいて、なるほどと相槌を打った。そうだ。連弾を一人で弾いてるようなグールドのピアノは粒立っているのだ。
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