ケロケロみん

トラウマ/鮮血の叫びのケロケロみんのレビュー・感想・評価

トラウマ/鮮血の叫び(1992年製作の映画)
4.5
10代の実の娘をヌードにするのは気持ち悪い。しかし若いアーシアのティーンエイジャーならではの繊細さ(拒食症設定だし)の表現や、母親と、自分が恋する男性の間で揺れ動く心理描写は見事……っていいたいけど、全体の構成は二の次でやりたいシーンを繋ぎ合わせた風に感じる。
例えば「幾重にも重ねたシースルー生地を泳ぐようにかき分けて進む」「車を派手に破壊する」「内視鏡でポリープ取る機械の大きな、ワイヤーが自動的に締まって首取れる。」「切断したての生首は新鮮」「精神病院のキチガイ地獄」らへん。
「巨匠アルジェントの映画」というフィルター通して観てると(なんかよくわかんないけどすごいわー)と思うが、実は編集がマズイだけで謎めいちゃってんるんじゃないかと思った。
美術アカウントとしては
ジャン・オノレ・フラゴナール「読書をする女」
ピーテル・ブリューゲル「農民の結婚式」
ジョン・エヴァレット・ミレイ「オフィーリア」などの名画を登場させてるあたり、なきニコロディの影響うけてるのかな?と思った