親子関係を描いているはずなのに恋愛映画のようになっている部分があるところが奇妙。愛情に飢えた結果なのかもしれないけど、病的だと素直に感じたりした。
客観的に冷静に考えると、いわゆる毒親の母親と人生をめちゃくちゃにされた息子という関係性なのに、美談のようになっていて、本人たちもこのように生きていて疑問を感じることはなかったのか。完結された世界に他人が優劣をつけることはできないけれど複雑な気持ちになった。
しかし、なんだかんだ母親は最後まで少女のようで憎めなかった。色々な施設が登場してきたのと一昔前の精神科の内情が表現されていて良かった。生々しいなと思った。
