あかね

ユリシーズの瞳のあかねのレビュー・感想・評価

ユリシーズの瞳(1995年製作の映画)
4.5
これ死ぬほど傑作すぎんか?
これみたらなんかもう
人生の言葉失う....ってくらい
まじ大袈裟すぎんかいわれるくらい
やばかった。

冒頭の黒い傘て街一面中佇む人。
映画待ちの人々なんだが
それを阻止したい悪霊祓いの声とか
VSシーンがかっこよすぎ。

そんでギリシャの入国を断られた
難民が雪の上で絶望で佇む。
これタクシーの中からみたら
自分耐えられない。
そして47年ぶりに妹と再会する老女。
しかし街に立ちつくす。

君を愛することができないの
抱擁が深かった。
またもやレーニン像の下りになり
あの横移動の撮影もだいすき!

幼少期へ記憶がタイムスリップし
幸せが崩される過程。
踊り歌い笑いパーティーをしてるが
物はなくなり叔父は捕まる。

そんであの幻想的な
絵画の世界はびびる....!
ノスタルジアみた時の
衝撃が再び走りまくった。
戦火の街もあまりいいたくないけど
すごい画だった。

ドライヤーもムルナウもウェルズもとか
後半は映画好きには堪らない内容も。

霧の風景がすごく美しかったけど
そんなまさかのラスト。
決して動くなからのね...
一瞬の出来事。ただの出来事。
あんな残酷さ。
あれは今の時代にまさに通ずるね。
通ずる世の中が戻ってきてしまった。
希望が明確にわからない。
辛さが辛さでしか終われない。
すべてが残酷なのに美しい。
あかね

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