mayumorimoto

緑の光線のmayumorimotoのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
4.6
大学生の時に凄く好きだった また見たいな。。まるでこの女優が、この役と一体化してるようだった。主人公が、草が揺れるのを見てるシーンが好き。退屈な夏休み。

主人公が草原で泣くシーンがある
草は意思をもって、意識を持って、風に吹かれているわけではない
おなじく緑の光線は、自ら光ろうとして緑色の美しい光を発しているわけじゃない

すべて本当の無意識からなる、自然の領域の、ありのままの景色でしかない。

世間に、人に認められようとする一面と、自閉的な自己への偏愛の一面からなる
二面性の相違に苦悩する主人公には、その姿に手の届かない悲しさと憧憬を感じたのかなあと

そして、その自然であることの無意識と、この女優の凄まじい演技力からなる自然さが非常にリンクしているところが、
この映画の変態的なすごいとこだ!

主人公が草や光線に憧れるように

観客であるこちら側をまったく意識していないように見える女優の美は、こちら側には凄まじく完成されて見えて、憧れさせるのだ

ロメール変態!
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