浅野公喜

ドッペルゲンガー/憎悪の化身の浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.4
ドリュー・バリモアがもう一人の自分に苦悩するサスペンスホラー。ドリューとホラーと言えば子役時代の「炎の少女チャーリー」「キャッツ・アイ」あるいは「スクリーム」辺りが思い浮かびますがキャリア低迷期(?)にもこんな作品に主演していました。

前半と後半で雰囲気が変わることで評価も分かれている作品ですが、個人的には意外性も有り割と楽しめました。出来れば序盤から中盤辺りから伏線としてサブリミナル効果のように終盤のクリーチャーを一瞬一瞬映像として登場させる演出を用意すれば違和感はそこまで無かったのかなと想像してしまいますが、ダリオ・アルジェント風な赤青緑の色彩は雰囲気が有り、前述のやたら力の入ったクリーチャーやらパーティー会場で一人だけ艶めかしいダンスを披露して周りから浮くEarly90sルックのドリューの姿は印象的で、B級ホラーやドリューのファンなら観ておいて損はしないはず(?)

工事現場の作業員としてダニー・トレホが一瞬登場。Filmarksで掲載されているジャケよりも日本のビデオ版ジャケの方がおどろおどろしいB級ホラー的で個人的に雰囲気を感じるのでこちらの方を採用してもらいたい所。
浅野公喜

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