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燃えよデブゴンのkazマックスのレビュー・感想・評価

燃えよデブゴン(1980年製作の映画)
3.7
めっちゃ久しぶりに見た。初鑑賞は1981年のゴールデン洋画劇場だから約40年ぶりの再鑑賞。この年はジャッキーの『酔拳』もテレビ初放映された年なので、自分の映画ファン歴年表において初めて香港映画というものを見た「香港映画元年」でした。

『燃えよデブゴン』のあとに大量に作られた『デブゴン』シリーズは本作とは全く関係ないので、日本サイドが勝手に付けた邦題としてはセガール『沈黙』シリーズの先駆けになるのかもね。


田舎から都会にやってきたブルース・リーに憧れる若者ロンが町の悪党を懲らしめる。原題『Enter the Fat Dragon/肥龍過江』。ファット・ドラゴン=肥えた龍だから「デブゴン」は抜群のネーミングセンス。

グラサンかけたデブゴンがグラサンかけたブルース・リーのポスターを見て、「どうだい、似てるだろ?」と露店のオヤジに聞くと、露店のオヤジはその隣に貼ってあるグラサンかけた豚のポスターを見て「そっくりだね」ってギャグはよく覚えてた。バナナの皮とタクシーのチェイスも覚えてたけど、あとは全然忘れてるわ。

オープニングクレジットでサモ・ハンと戦う空手家集団にはユン・ピョウ、マース、マン・ホイらがいて、彼らは劇中のチンピラ役でも使い回されているエコエキストラ俳優。
他にもエリック・ツァンやロイ・チャオに『ヤング・マスター』『ドラゴン・ロード』の口がいがんだオヤジまで登場し、香港映画名バイプレイヤーズ総出演です。

ブルース・リーのそっくりさん映画の撮影現場でサモ・ハンが暴れる時は『ドラゴンへの道』の劇伴が流れ、ラストでは対戦相手の胸毛をむしり取るところなどオマージュが盛り沢山。外国人俳優使うならチャック・ノリスも出演させれば良かったのにね。