みっちー

マッドマックスのみっちーのネタバレレビュー・内容・結末

マッドマックス(1979年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品をやろうと思った事がすごいと思ったが、確かにアメリカ刑事ものの漫画とかで理不尽に暴れてどんどん死ぬみたいなものが流行ってたりもしたので、考え付いたのかもしれない。
メルギブソンは若い頃から演技力あるなと思わせられる。

妻を殺され海岸のブランコで怒りに震え決意する時の表情や、足を撃たれ、立ち上がる時の演技などはすごいものがある。

続編の派手な感じはあまりなく、どちらかというとドラマ重視だが、これもやはりマッドマックスなのだと思える。
暴走族たちの理不尽な暴力はむしろ続戦よりも恐ろしく、平和を壊され怯える人々がとてもよく描かれていた。

特にマックスの妻の怯えようは素晴らしく、こちらまでソワソワしてしまう。

この手の映画はやられたらやり返し、悪を倒してスカッとするものが多いのだが、マッドマックスに関してはスカッとするどころか見た後に不快感が残る。ここがすごいところで、復讐は復讐しか生まないといっても見てるものには関係なくスカッとしてしまうものだが、マッドマックスで不快感を覚えるということはそれだけ描写力が高く、主人公に感情移入している自分がいることに気づかされる。

前振りである警官を辞めるときに自分も暴走族たちと同じになってしまいそうで怖いと言っているマックスが、妻を殺され本当に同じになってしまった悲しさとこれだけで終わらない後引き感がなんとも切なくさせるのである。

最新作である怒りの〜を見てからこれを初見で見るにはあまりにも見るテンションが違うと思うので、怒りの〜を見て、こちらを見るのなら逆にサンダー→2→1の順に見た方がテンション的にはついていきやすいかもしれない。

作品としては素晴らしいので是非見てもらいたい作品。