覆葉陽造

エド・ウッドの覆葉陽造のレビュー・感想・評価

エド・ウッド(1994年製作の映画)
3.3
お話自体はシンプルなのにジョニー・デップとマーティン・ランドーの演技が光って楽しく見れました〜

今回はティム・バートンのファンタジー節は控えめなのですが、彼のホラー映画に対する並々ならぬ愛を感じられる作品
ラストシーンの演出は素晴らしく、思わずエド・ウッドはさぞかし素晴らしい作品をを作ったんだろうなぁと錯覚されられる笑

一番の見どころは新生監督エドと時代遅れの俳優ベラの友情
状況をそのまま言うとクソ映画しか作れない監督が言葉巧みに孤独な老人をその気にさせていく、と思わず「詐欺やん!」と思ってしまうような内容
しかし何よりエドが終始笑顔でポジティブ思考なのでどうしても憎めない笑
ベラも居場所を見つけられて心から楽しんでいるので、これはこれでいいのかなぁ...と

地味にビル・マーレイが出ていてしかもオネエの役なのですが
主人公エドが女装が趣味という事もあり、コメディ要員で終わりということもなく、地味にアイデンティティについて考えさせられる作品でもあります

今ではジェンダーの多様性が受け入れはじめられている世の中、もしかしたらエド・ウッドは生まれる時代が早すぎたのかもしれない
いや、今見てもクソ映画なんだけど...まだ時代が追いついてないだけ...なのか...?
覆葉陽造

覆葉陽造