渡辺

二十四の瞳の渡辺のレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
4.2

2021/08/04
アップリンク吉祥寺にて鑑賞

美しい小豆島の風景と瑞々しい子供たち
夢や希望に満ちている子供達の眼差し
いつの頃か子供達の目が変わっていく

木下惠介監督作品を全部観たわけではないが、映し出している映像が木下惠介の見ているものでありカメラが監督の瞳な気がしてならない

敢えてヒキのサイズで長回しの芝居を撮り、過度な説明描写は一切なく観ているこちら側にイメージさせる見せ方は出来るようで中々出来ないと思う

前半と後半では同じ景色なのに美しさの感じ方が違う
随所に散りばめられた唱歌が心に沁みる
日本語の美しさも感じられる

瀬戸内海の小さな島にも戦争の力は強く、翻弄されていく

高峰秀子の表情が若い時と後年で全然違うのが本当にすごい

ラストの自転車は泣きました
渡辺

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