つい最近、高峰秀子の「わたしの渡世日記上下」を読みました。
昭和を代表する女優で、天才子役の名を欲しいままに、幼児期から死ぬまで途切れる事なくご活躍され、演技も幅広く、一筋縄ではいかぬ家族の事で苦労…
週に一度昼に利用する蕎麦屋のBGMは唱歌だけ。何でそうしているのかは分からないけれど、今はすっかり慣れ親しんでしまった。『二十四の瞳』も数々の唱歌で彩られていて、でも、そこに製作者たちの核心があるよ…
>>続きを読む中盤まではホロライブがいなかった時代の貧しい娯楽の話だったが、ラスト30分(終戦後)からは泣きそうになった。高峰秀子、年齢の演じ分けしゅごい。これは反戦映画として、エンタメとして作られつつ観終わった…
>>続きを読むこの味わいはやはり戦前戦中戦後を過ごしてきた人たちにしか出せないだろうと思う。
思いの外子供達の歌う唄が多く、そこで時代の移ろいを表現するのも定石とはいえしっくりくる。
映画『二十四の瞳』がそうい…
海の色も空の色も昨日につづく景色の中、気づかないうちに少しずつ日常が壊れていっても最後までまっすぐな人間であり続けた先生、その美しさと無力さにやられて涙が止まらなかった、大人たちが周りの顔色を伺う中…
>>続きを読む斉藤綾子が指摘しているようなドミナントフィクション性は現代には機能しないだろうし、そもそもそれに押し止まらない可能性がこの映画にはあると思う。
なぜなら、地方の特色性それ自体が、国民国家の統合に抗…
木下恵介監督の代表作といえばこれ、というイメージはあった。そのイメージの通り大変な力作であり、監督自身の思いも見え隠れする傑作。宮崎駿はビクトル・エリセに影響を受けたのは分かるけど、間違…
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