面白いなあ。テーマはシンプルなのに、良いとこ突く。家族、特に親兄弟や子供は、パートナーと違って自分では選べない。そうなると、そもそも本当不完全な集まりでしかないんだよなあ。
そこに教師という職と、「嘘」を持ってきて、皮肉るというか、その脆弱性を説くというか。「人間」ってこんなもんだよねと言ってる感がたまらん。
西川さんって、別に世界や人間に絶望してる訳じゃないのが憎いんだよなあ。
作中、帰りの会?で、被害者にあたる小学生の思いもよらぬ発言と、ラストの蛇イチゴ。これを2003年に28歳で撮るって、格好良いなあ。