男の執拗な追跡に笑ってしまった。なぜそんなにずっと徘徊しているんだ。そしてなぜ当たり前のような顔をしてどこからともなく絶妙なタイミングで姿を現すんだ。タクシーで追っかけてくる場面が笑える。しつこいんだよ。駅のベンチで老婆を挟んでやりとりをしてるあたりとか、片言英語(絶妙にヘタ上手い)で延々と話しかけてくるナンパ師をガン無視してテーブル越しに見つめあってるシーンとか(ナンパ師も"Are you alone?"じゃないんだよ、気づけ)、BGMも相まって終盤15分ぐらいは完全に笑かしにかかってるとしか思えない。完全にサスペンスか何かの系譜に属する映画では
冒頭のモンタージュにおける恋人たちの肌(快楽)とケロイド(苦痛)の間の対立
みること、知ることと分かることの間の差異
フラッシュバックと回想の形式的差異
「彼」に昔の恋人が「あなた」として重ねられること