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帰って来た極道のhorsetailのレビュー・感想・評価

帰って来た極道(1968年製作の映画)
3.2
アマゾン・プライム。前作「極道」で死んだはずの島村親分の刑務所生活から始まる。細かな設定を無視して、勢いで作っている感じはよしとすべきであろう。出所後、前の組の仲間と芸能事務所を立ち上げる。前作の建設業界に続いて、今作もヤクザの王道たる興業。前作は鶴田浩二の登場から映画のトーンが変わり、コミカルからシリアスに転じた。今回はストリッパーがヘロインに手を染めているのが発覚したあたりからコミカルさが減ってくるが、完全にシリアスな世界には入り切らず、最後に敵事務所への突入場面でも改造装甲車に乗車し、バカバカしさを残したまま、島村親分が刑務所に戻って終わる。今作でコミカルさを削る選択をしていたら「極道」シリーズは「仁義なき戦い」になったのかもしれない。
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