さくらえび

砂丘のさくらえびのレビュー・感想・評価

砂丘(1970年製作の映画)
3.5
初めてみたアントニオーニの映画。
非常に分かりにくいシーンの連続で、うまく感想を表すことができない。ただ何と無く、この映画を見終えて梶井基次郎の『檸檬』に似ているなと思った。

『檸檬』の書き出しはこうだ。
“えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧おさえつけていた。焦躁と言おうか、嫌悪と言おうか――”
この映画で描いてることも、きっとそういうことなんだろう。たぶん。だと思う。いや、自信はない。難解です。難解ホークスです。