交通事故で、目の前で妻と娘を亡くした作曲家ラッセル(ジョージCラッセル)。
立ち直りもできぬまま、大学で音楽を教えるためにシアトルに12年間空き家となったいた豪邸を借りるが、様々な怪奇現象がおこる。
突然なる鍵盤、開くドア、毎朝6時になるドーンドーンと響く音、浴槽に沈む少年………
屋根裏の窓ガラスが急に割れ、導かれるように行った屋根裏………
霊媒師を呼んだところ、この家で70年前に哀しい出来事が起こった事があきらかとなる。
家を管理する保存団体のクレアとともに、その真相へと迫っていく………
冒頭の事故シーンから、かなり圧倒される。スローモーションを使い、迫力と切なさと緊迫感がすごい。
もちろんその後も。
心霊現象と、謎解きサスペンスがうまい具合に重なりあい、最後まで緊張感が保たれ、中弛みは一切無し!
ショッキングな映像は全くと言っていいほどないにもかかわらず、緊迫感かつ迫力ある音響効果と、なめるようなカメラワーク、考えられたアングルで、かなりの恐怖感。
鳥肌がたつ。
非常に印象的なシーンもたくさん!!
そして、後半のたたみかけるような恐怖!!
スプラッターホラー・スラッシャーホラーが全盛期のあの時代に、血もほとんどない正統派かつ古典的なホラーがあった事が素敵!!
この映画の素晴らしいところは、上記だけでなく、哀しみに満ちた事件を軸にしているところでもある。