喜樹丸

馬鹿まるだしの喜樹丸のネタバレレビュー・内容・結末

馬鹿まるだし(1964年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

「『男はつらいよ』の前身だろう」くらいに思って観たが、赤旗振り回してインターナショナルを斉唱するプロレタリアートに、『無法松の一生』の劇中劇、そしてダイナマイトの雨の中を刀振り回して暴れ、挙句の果てに爆発に巻き込まれて失明する主人公と色々衝撃を受けている。

舞台部屋で血糊にまみれて刀振り回す主人公が本気で怖い。バックでコミカルでマヌケな音楽を流してはいるけど、ハナ肇の狂気を全く誤魔化せてなくてすごい。山田洋次、どうも音楽で誤魔化すという悪癖がある気がする。
喜樹丸

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