電機ひつじ

何がジェーンに起ったか?の電機ひつじのレビュー・感想・評価

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
4.5
これを最初に観たのはWOWOWでたまたまアルドリッチ特集をやってた時

しかも観ようと思って観わけではなくて何気に流してたらやってた程度

なのに食い入るように観てしまう映画

すごい

なんか楳図かずおの世界が思い浮かんだんですよね、おろちにそんな話が確かあったな

幼い頃から「ベイビー・ジェーン」と呼ばれ人気者だったジェーン・ハドソン。

6歳にしてヴォードヴィルの舞台に立ち、愛らしい姿と歌で観客を楽しませ喝采をあびていた。

姉のブランチは妹の影の様な存在で目立たない。何事も妹を優先させる父を持ち、羨望と嫉妬の目でジェーンを見ていた。

でも大人になると映画の時代になり立場が逆転した。ブランチの方が演技派女優として頭角を現し、ジェーンの人気は過去のものとなり演技の評価も低い上酒びたりで素行が悪く仕事からも外されていく…

ある事故をきっかけにジェーンが半身不随のブランチの世話をしながら一緒に暮らす事になるが

ジェーン・ハドソンを演じたベティ・デイヴィス
ブランチを演じたジョーン・クロフォード

ハリウッドを代表する2大女優が共演するってだけで凄かったようです。

共演するなら特別な本がいいとの事で長らく実現しなかったんだと

さすが2大女優、演技がすごい。ベティ・デイヴィスの仕草、表情どれをとっても怖い。ベイビー・ジェーンになりきる為白塗りメイクに子供の頃にしていた髪型のカツラ(お蝶夫人のような縦巻き)をかぶるのは彼女のアイデア。

おばさんが子供が着るようなフリフリドレスを着て歌いながら踊るというのは恐怖以外ない…

仕草も少女のようなそれ

モノクロ画像の力もあるか

ベティ・デイヴィスの演技もすごいけどジョーン・クロフォードの表情だけで魅せるシーンも好き

最初は穏やかな演技をしているけど妹の行動に対して段々恐怖と焦りが出てくる…

恐怖もあるけど哀しいが強い

和解するには遅すぎた2人

巨大なベイビー・ジェーン人形

友達なんていなかった、仲良くなりたい人はみんな私から離れていったわ

ひつじはオープニングタイトルが2人が事故をおこしたであろう車を色んな角度から映してるだけのやつなんですけど結構好きです

長文失礼しました( ᷇࿀ ᷆ )
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