aymyamya

ソラニンのaymyamyaのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
3.6
久しぶりに観た。

何かが大きく動き出す訳でもないし、
誰かが大きな成功を収める訳でもない。
幸せになる訳でもない。
でも、そんなもんだよなあ、都合よくゴールなんて用意されてないよなあ。


大人にならないでいられたらなあ。
ゆるい幸せがだらっと続けばいいのに。
皆がそれぞれ、その夢想をお互いに投影しあって、皆ががんじがらめになって。スタジオに閉じこもって。
そのど真ん中を貫けそうだった種田だけが、突然いなくなる。
そしてまた皆で動けなくなる。

でも、いつかはその先へ、
皆どうにかこうにか、それぞれに歩いて行かないといけないんだ。

踏み止まったって、振り返ったって戻れないなら、行けるとこまで行ってみよう

うん、行ってみるよ

ってところ。

自分に重ね合わせられる要素なんて
一つもないのに、なぜか苦しくなる。
青春の中、思い出す風景はどれもこれもきれいだよなあ。
空は青いし、風はそよぐ。水面はきらめく。



この後くらいからあおいちゃんは「女の子」的な役から芯のある「女性」的な役が多くなってくるから、
このあたりのあおいちゃんの、若さ危うさ儚さを、真空パックで永遠に保存したい、、
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