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愛しのシバよ帰れのSIのレビュー・感想・評価

愛しのシバよ帰れ(1952年製作の映画)
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2020.11.5
自宅TVにて観賞

愛犬シバが行方不明になり子供もいない、青春時代の思い出に浸るばかりの中年夫婦は、快活な女子学生が下宿に来たことで、今を生きるようになる。

ウィリアム・インジの舞台劇の映画化。

悲しき中年夫婦。デキ婚で夫は医学部を中退したものの結局妻は流産し、それ以降子供は出来なかった。子供の代わりとして飼っていた愛犬シバはいなくなり、妻は空の巣症候群に。夫は按摩師だがアル中になってしまい去年ようやく断酒していた。下宿人として女子学生が来たことで、二人は自分達の青春時代を思い出し、妻の小言が増えたことで夫は酒に手を出してしまう。強制入院から帰ってきた夫を妻は抱きしめ、過去ではなく今を生きることを決める。

妻を演じたシャーリーブース。
アル中の夫に過去に殴られた設定なのだろうか。足をわずかにひきずりながら移動する芝居が自然で上手いと思っていたら、アカデミー賞を取っていた。
言われてみれば確かに、不幸な運命の中年主婦を見事に演じている。

自分が年齢を上がっていったら、面白いと思える作品かもしれません。
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