PerMetalPower

フューリーのPerMetalPowerのレビュー・感想・評価

フューリー(1978年製作の映画)
2.6
良くも悪くも作劇のゆがみが振り切れてる、というかカーク・ダグラスの描かれ方がその手の“らしさ”から身をそらしている序盤が印象深い。カサヴェテスの片腕を撃って一矢報いるや否や、その逃亡の顛末をすっ飛ばして1年後に場面が変わるところからすでにゆがみの気配あり。彼が逃げ込んだその辺のアパートでおばあちゃんがやけに親切にしてくれる場面…普通なら中盤彼が疲弊し切ったところでありそうなものが(デ・パルマの私淑するヒッチコック「逃走迷路」とかが好例だが)、結構な序盤に来るし、同室のほかの家族が轡嚙まされて拘束されててその親切さなので頗るシュール。一方で鼻血騒ぎ以降のエイミー・アーヴィング絡み、特に市街の超能力研究所でぬくぬくやっている(裏で所長が良心の呵責に喘ぐ)辺りがかなりダレる。
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