たむたむ

ザ・ブルード/怒りのメタファーのたむたむのレビュー・感想・評価

3.3
破綻した夫婦と親子間の関係を軸に、治療という名目で行われた実験から生まれる恐怖を描く、デヴィッド・クローネンバーグ監督によるサイコホラー。

なるほど…そーいうことね。ざっくり言えば、クローネンバーグ版クレイマー・クレイマー?
なんでも監督自身、製作中に最初の妻と娘の親権を争っていたそうで、作中のフランクはまさに自身を投影したキャラクターのようです。

『サイコ』を彷彿とさせる、高音を多用した劇伴はハワード・ショアによるもの。奇怪な映像と相まって、こちらの神経を逆撫でしてくるような旋律が強烈なインパクトなんですわ。。終盤のキャンディちゃんの熱演には、思わず感情移入しちゃう。

ノーラ役のサマンサ・エッガーが、どことなく女装したデヴィッド・ボウイみたいな雰囲気だったのと、ブルードたちが何だか”こびとづかん”みたいなビジュアルでツボだったw

メイヤー先生、とばっちりもいいとこで同情しかない。
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