温井

十三人の刺客の温井のレビュー・感想・評価

十三人の刺客(2010年製作の映画)
5.0
殺陣以外は本家より良いのではないか
本家の乱闘をバーっとカメラが走ったりしながら見せるのも最高であるが、三池崇史は圧倒的に見せ方が上手い。グダグダな戦闘も十三人の刺客の魅力だが、グダグダさ加減を残しつつ、見やすい。ほとんど殺陣が出来ないメンツをよくもまあ見せるもんだ。松方弘樹は最高だけどね。脚本の添削、ほとんど削だが、それも映画全体としての面白さは全く損なわないし、むしろ、テンポが良く見やすい。合流する13人目をあのキャラにしたのは流石だと思う。七人の侍の竹千代もそうだが、最後に入るキャラはああでなくちゃ。
三池は客が何を見たいかをよくわかってるなあと思った。その上でよくわからないギャグとか悪趣味を出してくるのが最高過ぎる。飄々と映画つくってそう。これがエンタメだよなあ。
温井

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