Scratchy

ならず者のScratchyのレビュー・感想・評価

ならず者(1964年製作の映画)
5.0
黒スーツに中折れ帽サングラスの高倉健in香港、癖は高い鼻を触ること。昼間っからベッドに横になってる女はお嫌いで天知がよぎる。追う身追われる身になるとこにいつも現れる三原葉子さんってとこまではいつもの地帯。手がかり追って横浜、悪趣味な鏡ごしのぶりっぶり加賀まりこ、カメラ近いの部屋の狭さ物語ってておもしろい。香港戻って老婆赤木晴恵をぼこぼこに殴って扼殺する高倉健、矛先間違えてるしアンタのせいだし。次はマカオ、ボディーガードの概念がないからいつも単独行動のマフィアのボス丹波哲郎と砲台になってる高台で殴り合うアクション最高。高倉健がハット投げる戦闘開始からサイコー。裏切り者に背を向けて銃口で弾く葬送曲はかっこよすぎませんか丹波哲郎さん。気付かない三原さんといい007みたいに撃たれた者の視点になって揺れて沈むカメラも完璧。そっから南田洋子の血を吸うあの部屋の何もかもいい、窓と色合いと閉塞感、距離を縮める身の上話。デラックスなラインシリーズほんと楽しー。
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