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サイボーグ009のピッコロのレビュー・感想・評価

サイボーグ009(1966年製作の映画)
3.5
サイボーグ戦士、誰が為に戦う

先日のレビューで書いたとおり、Amazonビデオという新しい世界を発見したため今日からAmazonの住人になろうと思います。

自分は親の影響で、小さい時から石ノ森先生や手塚先生の漫画をよく読んでいました。その中でも一番好きなのがサイボーグ009。
改造人間としての悲しさ、孤独さ、反戦など、テーマが深く大好きな作品です。次に好きなのがキカイダー。(原作のラストが悲しくて・・・)

原作の仮面ライダーもそうだけど、改造された者の苦悩や改造人間(自分)を生み出した者に対する孤独な戦いがテーマとなっている。

ジャケ写を見たら分かるけど、全然009に見えない。まるで、パチモンのアニメでも観てるようだ。キャラクター全員、ツッコミどころ満載である。一番、おかしいのが007が子供であること。本当は渋いオジサンなんだけど残念である。

009も、設定が変更されている。009の特殊能力「加速装置」が出てこない。あのカチッって音と共に加速するのがカッコいいんだけどなー。

ブラックゴースト団のボスも、どう見たって007のブロフェルドそっくり。やはり、悪役には猫がつきものなんですね。

話自体は原作の誕生編をベースにブラックゴースト団との闘いを描いている。アニメ自体、最初から最後まで観るのは初めてだが楽しかった。

映画のテーマは反戦。
戦争によって夢を奪われたことで戦争を憎むようになる。しかし、悲しいことに憎むべき戦争の道具(サイボーグ)として利用されてしまう。
だから、彼らは自分と同じ犠牲者を生み出さないため戦う。

戦争は人間の醜い欲によって生み出された。
この世界に人間が生きてるかぎり戦争はなくならない。
でも、平和を勝ち取るためサイボーグ戦士たちは戦う。
それは、つかの間の平和かもしれないが・・・。

神様、いつまでも平和が続きますように。

Amazonビデオ/Primeビデオ
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