天然パーマのとおる

東京島の天然パーマのとおるのレビュー・感想・評価

東京島(2010年製作の映画)
2.5
無人島なのに食料問題が描かれなかったり、主人公がけっこうなゲスなのにさほど理由もなく最後に良い人っぽく見せたり、島に残った人間と脱出した人間がそれぞれ違えどハッピーエンドみたいな強引な終わらせ方にしたりと、なんだかすごーく中途半端な映画でした。しばらく無人島で生活しているはずなのに身なりが整いすぎだしね。歴史物の映画に茶髪や眉毛整えた人間がいるくらいの違和感。
これなら過剰なアレンジや脚色を入れずに徹底して実際のアナタハン事件を描いたほうが納得のいく展開だった気がする。全編通してつまらないわけではないんだけれど、どうも雑な感じが拭えない。序盤の中国人登場あたりまでは割と面白い。