ナガサワ

マイティ・ソーのナガサワのレビュー・感想・評価

マイティ・ソー(2011年製作の映画)
3.2
マーベル作品イッキ見④
4本目は「マイティソー」

ハンマーはでかければ、でかいほど良い。
なぜなら、てこの原理と慣性を利用するからだ。
持ち手は長く、頭は重い方が強い力が出せる。
鑑賞前に主人公らしき男が片手サイズの小さなハンマー持ってドヤ顔をしているポスターを見て驚いた。
しかも形状が棍棒的な殴打武器ではなく、クギを打つためのトンカチの類だ。
どう見ても弱そうだし、馬鹿そうだ。

しかし、映画を見てみると意外とこの武器が良かった。
初めてこの武器を使用する際に、ちゃんとハンマーの持ち手の先の方を握るように持ち替えており、てこの原理を利用した攻撃であることが分かるようになっている。
アクションの演技もとても良くて、トンカチは基本的に膝を視点にして、膝から先を動かすが、本作のアクションシーンでは敵を殴る際には全身を使った(腰が視点になるような)アクションになっており持ち手の短さが気にならなかった。
敵が氷の怪物なのでハンマーで殴るたびにバラバラと砕けるので、この武器の威力を示す演出になっていて良い。
あとラストシーンで、ちゃんと橋を壊すための大工道具として使っていたので、トンカチ的な形状であるというツッコミどころがなんとなく救われた気がした。

あとは主人公のソーが良い。
特に中盤あたり。
序盤は破天荒でワガママな印象を受けたが、中盤からは基本的には大人しく紳士的だ。
そして、笑顔がとても良い。
安心と親しみを感じる。
僕が好きなナタリーポートマンにちゃんと優しくするのも好感が持てる。偉い。

しかし序盤→中盤→終盤で性格が変わりすぎているような気がする。
性格が変わるのは別に良いけど、変わったきっかけや変わり目がよく分からない。

以上
面白かったです。