ヨシダ

ラスト サムライのヨシダのレビュー・感想・評価

ラスト サムライ(2003年製作の映画)
4.0
舞台は明治維新後の日本。
近代軍隊の整備を進める明治政府は、教官として米国からオールグレン大尉(トム様)を雇い入れます。
軍隊の指導を進める最中、勝元(渡辺謙)を領袖とする不平士族の討伐に出動する事となりますが、未だろくに訓練もできていない軍は不平士族たちに敗退。オールグレンは勝元の村に捕らわれます。
「敵を知るため」と勝元に生かされた彼は次第に「侍」の精神世界、武士道に心を惹かれ、勝元と共に明治政府と戦う事を選択します。
急速な欧米化・近代化を進める日本。時代に取り残された「侍」達の誇りをかけた戦いが今、始まるのだといったあらすじです。

監督の日本文化、武士道へのリスペクトを非常に感じさせられますね。
途中、時代にそぐわない忍者が出てきましたが、これも日本文化への愛という事でOKです。

小学生の頃に観たときは「カッコいい!」という感想でしたが、日本が近代化し発展する過程で武士が衰退、軍隊が成立し、近隣国家への軍事的進出を始め、度重なる戦争を経験するといった歴史を忘れてはいけないなと感じさせられました。

それにしてもトム様を食う程の渡辺謙の演技、迫力は凄まじいです。
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